月刊農学部長

月刊農学部長 第24号(2020年7月)

 

6月29日 キャンパスの花&学生実験

4月初めの「月刊農学部長」で、キャンパス内の桜が満開であることを紹介しました。その後、正門周辺の里桜、つつじなど続々と開花しましたが、多くはピンク系の華やかな色調でした。現在は、藤、桐、花菖蒲、アジサイなどブルー系の花がたくさん咲いています。

花菖蒲は、ちょっと目立たない場所ですが、正門を入って右手にある「長州五傑記念碑」のある小さな公園の池にたくさん咲いています(写真1上)。私のおすすめは、さらに地味ですが、農学部付属農場の桐の花です(写真1中央)。桐は高級タンスの材料として有名ですが、セサミン、タンニンなどの成分が含まれていて抗菌性に優れていること、多孔質(ミクロの小部屋が多数存在)で、保温効果が大きく、吸湿性が高いなど多くの要因があるそうです。まだまだタンスになるほどの巨木ではありませんが、牧場周辺に3本の桐の木がひっそりと立っていて、6月初旬まで淡い紫の花が咲いていました。色と形は藤の花と似ていますが、花が垂れ下がって咲く藤(写真1下)と異なり、桐は花を上向きに伸ばして咲かせます。ちょっとWebで調べてみると、桐は鳳凰の止まる木として古代中国で神聖視されていたことに倣って、桐の花紋は日本でも菊紋章に次ぐ格式のある紋とされ、足利尊氏や豊臣秀吉の頃から「政権担当者の紋章」という認識が定着したと記載されていました。確かに、尾の長い鳥が止まるには、葉っぱが少ない桐が最適かもしれません。現代でも、総理大臣が記者会見するときの机の前面に桐花紋が入っているのをテレビで見かけます。

学生のみなさん、桜に始まりアジサイまできたキャンパス内の花の変化を、来年はぜひ自分の目で確かめてください。意外とキャンパス内のマイナーな草花がきれいですよ。

 

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写真1 上:山大の花菖蒲、中央:山大農場の桐、下:山口市仁保地区の藤(車と比べると大さがわかる)

 

前回、一部の学生実習がスタートしたことを写真とともにお伝えしましたが、今月はさらに学生実験が本格的に対面化されました。一人一人が単独で行うタイプの実験内容が多い状況ですが(写真2)、だいぶ普通の授業風景が戻ってきました。この日、3年生を対象にした応用実験を担当していた小崎先生と木股先生は「感染対策に十分留意しながら、久しぶりに大学にて皆と顔を合わせての学生実験を行いました。体調を崩している人もなく安心しました。」とコメントされていました。実験開始前に体温測定を行ったり、三密防止に配慮したりとまだまだコロナ対策は続きますが、例年並みの授業内容が確保できるように工夫を凝らして実験が展開されています。

 

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月刊農学部長 第23号(2020年6月)

 

5月28日 野鳥観測&実習スタート

前回お話したように、山大周辺の川辺では多様な動物たちを観察することができます。哺乳動物たちにはたまたま出会うという感じで、お互いにびっくりすることが多いのですが、鳥類には狙って会うことができます。今年になってから見た鳥類を大きい順に挙げると、タカ(ノスリ?)、キジ、ヤマドリ、フクロウ、アオサギ、シラサギ、カワウ、マガモ、カワセミ、ヤマガラ、・・たぶん20種類ぐらいは挙げられます。

先週は、堂々と路上を歩いていた雄キジ(写真1)が川に向かって飛び立った後、アオサギのすぐ上をかすめ飛ぶ瞬間を写真に収めることができました。その直後に、土手の草むらに完璧な保護色で隠れていたパートナーの雌キジ(写真2)が飛び立つ瞬間も撮ることもできました。キジは体が重くて翼も短く飛ぶのが苦手なので、約30mの飛距離はほぼ全力飛行です。2羽は仲良く同じ場所に着地しましたが、きっと草陰で一緒にゼーゼー、ハァハァしていたことでしょう。キジが出てくる桃太郎のお話は、室町時代に原型が作られたらしいのですが、その頃から最近までとてもポピュラーな鳥だったようです。今では野生のキジを見たことがない人もたくさんいるようですが、日本の固有種で、何と言っても「国鳥」(1947年制定)ですから、一度は観察する価値があると思います。

野鳥観察のガイドブックやスマホの写真や鳴き声情報を参考にして、野生動物たちを同定するのはなかなかに楽しいものです。山大生ならではの本当に贅沢なアクティビティーとしてお勧めします。

 

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さて、政府の緊急事態宣言も5月25日に全国的に解除されました。山口大学を含むほとんどの大学では、クラスター発生を警戒して、講義の多くは今なお遠隔形式で実施されています。一方、ゼミ活動や学生実験・実習については規制が一部緩和され、少人数での対面授業がスタートしています(写真3)。この日、農場での実習を担当した荒木先生・藤間先生・佐合先生は、「多くの学生が真面目に“stay home”していたとのことで、久しぶりの晴天下、初めての農場での作業で“気持ちいい!楽しい!”と喜びを表していました。私たちも嬉しかったですね。」とコメントされました。徐々にではありますが、普通の大学生活にもどりつつあるようです。

そんな中で一番苦労しているのが、4年生及び修士2年の就職活動中の学生さんたちです。例年だと、半数以上の学生さんが何らかの形で「内々定」をもらっている時期ですが、今年は採用活動が何度も順延され、今から開始という企業、公務員試験も多いようです。そもそも経団連所属企業による就職協定では、確か2020年までは「3年次3月に就職活動解禁、4年次6月に採用選考解禁」となっていたはずです。コロナ感染拡大のせいで、図らずしも就職協定通りに企業が採用活動を行っているわけです。そう考えると、就活生も少しは気が楽になるのではないでしょうか。

就活生のみなさん、あせらずに、今やるべきことを見失わずに頑張りましょう!!

 

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月刊農学部長 第22号(2020年5月)

 

4月29日 COVID-19特別対策期間

今年に入ってからずっとニュースの主役は「コロナウィルス(COVID-19)」です。直径は100-200ナノメートルぐらいだそうですから、髪の毛の直径の1000分の1ぐらいの大きさです。

なかなか手ごわくて、簡単には克服できそうにないですが、きっと近い将来に科学の力も利用して封じ込めることができると信じています。たとえば、同じコロナウィルスのSARS(重症急性呼吸器症候群)は21世紀に入ってすぐ流行しましたが、患者さんの検体採取から病原体が特定されるまでに2か月を要したそうです。一方、今回の新型コロナは1週間程度でウィルスが特定され、その数日後にはインターネット上にCOVID-19の遺伝子データが公開されました。これらの基礎データは、きっと新薬の素早い開発につながることでしょう。皆さん、COVID-19との戦いは、もう少しの辛抱であると信じて、不要不急の外出自粛に努めましょう。

ところで、多くの大学では5月の連休明けまで授業を開始しないなどの措置が取られました。山口大学でも、4月13日から5月6日まで、いわゆる普通の講義(対面形式)は禁止され、遠隔講義のみが実施されています。多くの遠隔講義は、教壇に立つ教員と数十名~百名程度の学生を修学支援システムあるいはZOOMを利用してつないで、実施しています(写真1)。この時、誰もいない教室で熱弁をふるっておられた松井教授は「学生さんの反応が見えないのでやりにくいのは確かです。東進の先生方はすごい」とコメントされました。また、研究室単位の活動は、研究室の教員と自室に居る学生さんをつないで、もっと小規模で実施しています。私の場合、週2回のペースで8名の学生さん(4年4名・修士4名)とモニター上で対面しながら英語論文紹介等を行っていますが、だいぶ違和感がなくなってきました(写真2)。残る最大の問題は、実験・実習をどうやって実施するかです。

不要の外出を控えることは大切なことですが、ジョギングや散歩は必要な運動として自粛の対象外とされていますので、人が少ない所を一人で散歩することぐらいのことは許されています。むしろ、学生さんのメンタルヘルス的には、大学周辺(山口盆地)のウォーキング、ジョギング、サイクリングをお勧めします。周辺の小川はもちろん山口盆地の中心を流れる椹野川の水はとても澄んでいて、たくさんの野生動物を見ることができます。私がここ数年間に遭遇した哺乳動物を大きい順に挙げると、イノシシ、ニホンザル、タヌキ、イタチ、テン、ヌートリア(写真3)・・・と10種類ぐらいはすぐに出てきます。実は、鳥類はもっと多様です。県庁所在地にある大学周辺で、こんなにたくさんの野生動物と会えるのはなかなか珍しいのではないでしょうか。ぜひ、身近な野生動物の生態を観察してみてください。きっと彼らの本能、賢さに感動しますよ。

 

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月刊農学部長 第21号(2020年4月)

 

4月14日 対面授業禁止

4月9日に、「保護者の皆様、ご安心ください、4月13日から普通に授業が開始されます。」と書きましたが、本日「吉田キャンパスにおいては4月14日から5月1日までを特別対策期間とし、対面授業を実施せず、遠隔授業のみとする」という大学の決定が通知されました。先週末に、山口市でも感染経路の分からない感染者が発生したこと、山口市教育委員会が市内の小中学校の臨時休校を決定したこと、等による苦渋の決断だったようです。

共通教育・専門教育ともに、いくつかの遠隔講義は実施されますので、学生の皆さんは山口に留まり、大学あるいは農学部からの連絡を待っていてください。大学から割り当てられた公式メールアドレスおよび大学HPに最新情報が送られますので、毎日チェックするようにしてください。新型コロナウィルスへの対応は、まさに今が勝負の時と言われています。教職員とともにこの難局を乗り越えていきましょう。

コロナウィルスの危険性、感染拡大の防止策に関して、以下のyoutubeアニメーション(10分弱)がとてもよくまとめています。日本語訳も的確に表示されますので、是非一度参照してみてください。

https://youtu.be/BtN-goy9VOY

 

 

 

月刊農学部長 第20号(2020年4月)

 

4月9日 大学スタート

山口大学でも卒業式(3/24)と同様に入学式(4/3)も中止となり、ちょっと寂しいスタートとなってしまいました。結局、新入生にとって最初の大学行事は、農学部の大講義室で行われた農学部オリエンテーション(4/6午前)となりました。例年は2学科合同で約100名の新入生を対象に行うのですが、今年はなるべく接触を避けるために間隔を空けて座ってもらい、学科別(52人)に分けて2回行いました。私もマスクをして、学生との距離を隔てて「あいさつ」をしましたが、思ったより違和感がありませんでした(写真1)。

少々バタバタした感じでスタートしましたが、保護者の皆様、ご安心ください。その後はいつものように、履修登録の説明(4/6午後)、健康診断(4/7)パソコン説明会(4/8)などを経て、各自がPCやスマホから履修登録を行い、4月13日から普通に授業が開始されます。1年生の前期は、1日に平均3~4コマ(1コマ90分)の授業がありますが、8割方は共通教育科目ですので、多くの時間を他学部の学生とともに共通教育棟周辺で過ごすことになります。

ウィルス感染拡大という予想外の事態が生じましたが、みなさんがスムーズに大学生活に馴染めることを願っています。

 

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4月3日 自己紹介

本年度から農学部長を務めます宮田浩文です。よろしくお願いします。

1960年に鹿児島県で生まれ、小学校から高校までを鹿児島市内で過ごしました。その後、国内外の大学・研究所および山口大学教養部を経て、 1996年4月から農学部に所属しています。研究分野は「応用生理学・神経筋生理学」で、運動健康科学(共通)、環境適応生理学(学部)、分子細胞機能科学(大学院)等の授業科目を担当しています。

学部長のノルマの1つに「月刊農学部長」があります。前学部長がHP委員長に促されて始めてしまった「悪しき(?)習慣」です。それでも毎月読んでいるうちに、HPが賑やかになるし、大学教員や学生の様子が垣間見えるのも悪くないと思うようになりました。前学部長のように気の利いた文章や写真を掲載することは到底できませんが、農学部の日常を知ってもらう一つの機会になれば幸いです。

さっそくですが、この季節の定番である「さくらの風景」を紹介します。山口大学の吉田キャンパスは、市内の亀山地区(サビエル記念聖堂付近)から総合移転して約50年が経ちました。その頃に植えたと思われる桜が結構な大樹になり、今が全盛期ではないかと思われるほどキャンパス内のあちこちで咲き誇っています。卒業生を送り、新入生を歓迎するこの時期に、欠かせない風景になっています。その中でも、農学部から歩いて1分もかからない所にある本部(学長室のある建物)広場は桜の密度が高い場所の1つです。写真2のように、桜の中に設置されたテーブルが、研究室やサークル単位での昼食や懇親会に利用されています。今年は例年に比べると、コロナウィルス感染拡大の影響で利用する学生が少ないようです。

 

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月刊農学部長 第19号(2020年3月)

 

退任にあたって

この第19号で私の月刊農学部長は終了です。お読みいただいた方がどれだけいるのか不明ですが、読者のみなさんありがとうございました。学部長として4年間、公私ともにいろいろありましたが、後半の2年間は、この月刊農学部長を書くことで、ちょっとした息抜きとリフレッシュができました。執筆の機会を与えてくれた農学部HP委員会の方々、特に、遅れがちな原稿を辛抱強く待ってくれた委員長の鈴木先生には心より感謝いたします。 COVID-19のパンデミックによる混乱に最後まで振り回され、その真っ只中で学部長を引継ぐという、なんとも締まらない幕切れですが、後任の宮田先生には、精一杯のエールを送らせていただきます。

さて、もうここらでよかろうか・・・・・I shall be released・・・・・おっと、4月からは町内会班長の当番が待っていました。

 

月26日 桜咲く

今年も研究室の学生たちと午前中に桑園の除草を行い、お昼には大学構内の咲き始めた桜の下でちょっと早いお花見をしました(写真1)。年年歳歳花相似、歳歳年年人不同。入学式はありませんが、例年通り満開の桜が新入生を歓迎してくれるでしょう。

 

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月24日 卒業式・修了式中止

日本中の多くの大学同様、山口大学でもこの日に予定されていた卒業式・修了式が(そして4月3日の入学式も)中止となってしまいましたので、学部HP(http://www.agr.yamaguchi-u.ac.jp/news/2020/03/post-138.html)に、卒業生・修了生への学部長の挨拶と各種表彰者のお名前を掲載することにしました。学部長の挨拶は、事前にビデオ撮りして、全学HPの卒業式・修了式特設サイト(http://www.yamaguchi-u.ac.jp/_8383/_8390.html)にアップされました。リハーサルなしのぶっつけ本番の収録だったため、カメラ写りはイマイチでした(家族からは「台本読みすぎ」とか「いつもと違う」など手厳しい指摘がありました)が、心を込めて語った贈る言葉を受け取ってもらえれば幸いです。また、全学の卒業生代表として挨拶を行うはずだった学長表彰者の伊藤爽夏さん(農学部生物資源科学科)には、学部長室で私から学位記、表彰状、記念品などを直接手渡しして、お祝いの言葉と今後の活躍への期待を伝えさせていただきました(写真2)。それ以外の卒業生・修了生の学位記などは原則郵送となりましたが、大学院進学者と一部の希望者は、所属する研究室の指導教員からの手渡しとなりました。私の研究室でも学位記を手渡しして、ささやかながらお祝いに記念撮影をしました(写真3)。晴天で卒業式・修了式日和だっただけに、ウイルスの流行が本当に恨めしく思われました。

 

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月13日&16日 学位(博士)授与式

全国的な新型コロナウイルス感染拡大でさまざまな大型イベントが中止になる中、鳥取大学大学院連合農学研究科と山口大学大学院の学位(博士)授与式が、それぞれ13日と16日に行われました。いずれも時間短縮のために式次第が簡素化され、謝恩会は中止、参加者は学位取得者と学長をはじめとする教員および事務職員限定で、式を見守る親族や友人のいない無観客試合のような授与式になりました。鳥取大学の授与式は、式場となった会議室の窓を開けて換気を行い、学長が挨拶するときにマスクを外す以外は、参加者全員が常時マスク着用で実施されました。幸いにも、当日の鳥取は快晴かつ温暖で、窓を開けていても寒さを感じず、終了後に農学部の玄関で全員揃って記念撮影もできました(さすがに撮影の際だけは全員マスクを外しました)。一方、山口大学の授与式は、広々とした大学会館大ホールで行われ、壇上のわれわれ教員は全員マスク非着用でしたが、学位記は学長から一人一人に手渡しされず、代表者だけに授与されました。終了後、学部長室で、医学系研究科応用分子生命科学系専攻の最後の修了生になられた澄川さんに、指導教員の山田先生と高坂先生の立会いのもと、私から学位記と記念品を手渡ししました(写真4,5)。どちらの学位授与式も、忘れ難い思い出になりそうです。

 

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月刊農学部長 第18号(2020年2月)

 

学部長の任期が残り1ヶ月になり、予定では残務整理と引継ぎを済ませてぼちぼち肩の荷を下ろせるはずでしたが、想定外のCOVID-19の流行で、最後まで気を抜けそうにありません。中国での感染者の増加はピークを過ぎたようですが、それ以外の世界各国での感染者の合計が中国を上回って増加するという新たな局面を迎え、農学部においても感染防止と危機管理に気を引き締めて対応していきたいと思います。

 

月24日 山登り

3連休を利用して家族で東鳳翩山(ひがしほうべんざん)に登ることにしました。快晴で2月としては気温も高く、絶好のハイキング日和になりました。毎日パソコンにむかっての書類作成続きで、完全に鈍っている身体にとっては、かなりのハードワークでしたが、お昼ごろに無事頂上に辿りつきました(写真1)。あいにくスギ花粉のシーズンだったので、深呼吸は出来ませんでしたが、南は山口市内、北は萩に続く山々を見下ろす絶景を堪能しました。前日の山焼きで黒っぽくなった秋吉台も春霞の中におぼろげに確認できました。今年は風向きのせいか、山口市内の自宅にも、山焼きの灰がずいぶん飛んできました。暖かいコーヒーと軽食で一服してから、下山しました。途中から萩往還を通り、鳥のさえずりや満開の梅などを楽しみながら、麓の駐車場に着く頃には、もう足がくたくたになっていました。翌日の前期入試は、快い(?)筋肉痛を感じながらの出動となりましたが、本格的な春の到来を間近に感じた一日でした。

 

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月20日 昆虫食試食会

今年も、井内先生(農学部准教授)の研究室が中心となって、第7回目の昆虫食の試食会が第二学生食堂「きらら」で開催されました。新型コロナウイルスCOVID-19の国内での流行拡大により、2〜3月に全国各地で開催予定だった各種イベントや学会の中止が相次いで決定あるいは検討される中、外部への案内を自粛しての開催となりましたが、それでも農学部の教員、学生、大学院生を主体に50名程度集まって、昆虫食の新作メニューを楽しみました(写真2,3)。バッタの糞茶も用意されましたが、ほうじ茶のような味で飲みやすく、井内先生によるとダイエット効果もあるそうです。バッタといえば、アフリカ東部では、昨年末からサバクトビバッタの大発生により農作物が食い荒らされ、2月2日にはソマリア政府の非常事態宣言が出されました。繁殖に適した環境変化(高温と多雨)が大発生の原因のようですが、現在、アフリカ東部のみならず、紅海沿岸、イラン、パキスタンとインドの国境地帯などでも大発生が起こっているそうです(http://www.fao.org/ag/locusts/common/ecg/75/en/DLrisk495e.jpg)。今年はウイルスだけでなく、バッタにも要注意です。

 

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月13日 カセサート大学とのTV会議システム試運転

山口大学とカセサート大学との大学院国際連携農学生命科学専攻(ジョイントディグリープログラム)の4月スタートを目前に控え、TV会議システムが山口大学農学部大会議室とカセサート大学内の山口大学バンコク国際連携オフィス(写真4)にそれぞれ設置され、この日試運転が行われました。最後の設置準備委員会に出席するためにカセサート大学に滞在中の委員長の山田教授ほか本学農学部の教員および事務職員らが大画面のモニターに現れ、リアルタイムでリモコンによるカメラやPC画面の双方向の操作を確認することができました。ほとんどノイズもなく、クリアな映像と音声でやりとりできるし、タイ側のモニターにも山口大学側の私たちの姿がバッチリ映っています(写真5)。今後、両大学間での会議のみならず学生の指導などにも大いに役立つにちがいありません。全世界に流行が拡大中の新型コロナウイルスなどへの感染リスクも、TV会議システムの積極的活用により軽減できそうです。モニターの向こう側で元気に微笑んでいる本学の方々に「気をつけてお帰り下さい」と告げて試運転は無事終了しました。


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月刊農学部長 第17号(2020年1月)

 

月25日 最後の三本の夜会

三本の夜会は、理・工・農3学部長の親睦を深めるために年に数回開催されますが、今回は野崎理学部長のお世話で湯田温泉街での開催となりました。3月末で学部長任期満了となる私にとっては、これが最後の夜会となるので、引継ぎと顔合わせということで次期農学部長候補者(Coming Soon!)にも同席いただきました。私が4年前に学部長に就任した時は、理・工・農の大学院統合で創成科学研究科が誕生した直後で、共同で取り組むべき課題(しかも前例なし)が次から次へと出てきて対応に手間取りましたが、最初の修了生を輩出する頃には概ね軌道に乗り、今ではすっかり落ち着いたように思います。とはいうものの、共同で取り組むべき課題は、全学的なデータサイエンス専門教育の導入(中心となって推進されている松野前理学部長がこの日は特別参加)を含め尽きることはなさそうです。三本の夜会はこれからも3学部長にとって重要な情報交換の場となることでしょう。ところで、私は何代目の農学部長なのでしょうか?夜会の後、ふと気になったので、歴代農学部長を調べてみたところ、第22代(2回就任された方が二人おられるので実質20人目)でした(表1)。ただし、初代の学部長は初代学長が兼務されていたので、第2代の村山先生(専門は私と同じ昆虫学)が最初に学部長を務めた農学部教員ということになります・・・歴史に興味が出てきたのは歳をとった証拠でしょうか?

 

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月21日 NBRPカイコ運営委員会

わが国のライフサイエンス研究の基礎と基盤となるバイオリソースを整備するために国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が推進しているナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)では、2002年のプロジェクト開始以来5年ごとに各リソースの整備に対する評価と見直しなどが行われ、第4期(2017年〜)に入ってからは、30のリソースの中核的拠点整備が進行しています(https://www.amed.go.jp/content/000026730.pdf)。その中の一つであるカイコについては、第1期から九州大学が中心的拠点となって、リソースの整備を継続的に行ってきました。私は2018年から、このNBRPカイコの運営委員会の委員長を務めることになり、年に一回開催される委員会でリソース整備の進捗状況と課題について委員の方々(私を含めカイコを研究材料として利用している外部の研究者)と議論しております。かつては世界の約60%のシルクを日本が生産し、それに伴って日本国内には数多くのカイコ品種や突然変異系統が蓄積し、遺伝学、病理学、生理学、加工利用学などの研究に利用されてきました。その結果、安価な化学繊維の発明により衣料素材生産におけるカイコの産業的価値が大幅に低下した現在でも、研究用モデル昆虫としての学術的価値は失われていません。今回の運営委員会では、多くの研究者がカイコを利用し、昆虫学のみならず生命科学の新たな発見に役立てることができるようなリソースの充実・拡大に対する多くの要望や意見が出ました。また、今回は、九州大学の箱崎キャンパスから伊都キャンパスに移転間もないカイコバイオリソース研究施設で委員会が開催され、広々とした伊都キャンパスの真新しい飼育施設を見学することもできました。この新天地を拠点とするNBRPカイコの今後の新展開を期待しつつ、移転して博多駅からだいぶ遠くなったなと思いながら、日帰りで山口に帰還しました。

 

 

月刊農学部長 第16号(2019年12月)

 

12月23日 研究室の大掃除

年末が近づいたので、学生たちと研究室の大掃除をしました。平素は週に1回程度床を拭き、たまったゴミを集積所に出しに行くだけですが、大掃除ではエアコンのフィルターや窓のブラインドを外して洗い、窓を拭き、床にはワックスをかけました。山口大学農学部が日本学生支援機構(JASSO)の海外留学支援制度(協定受入)を利用して私たちの研究室に約3ヶ月間短期留学していたUyeeさん(タイのカセサート大学大学院生)も一緒に大掃除を手伝ってくれました。彼女は、25日に帰国するので、掃除終了後、みんなで鍋を囲んで慰労会兼お別れ会をしました(写真1)。彼女は初めての日本での生活をエンジョイしていましたが、冬の寒さは身にしみたようです。それでも、山口滞在中に雪を見られず残念だったと言い残して帰国して行きました。研究室の学生とは日常的に片言の英語で会話しながら、すっかり仲良くなり、帰国後もLINEなどでやりとりしているそうです。今年もいろいろありましたが、綺麗になった研究室で新年を迎えられそうです。

 

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12月17日 タイからの年賀状

来年度スタートする大学院国際連携農学生命科学専攻(ジョイントディグリープログラム)のパートナーのカセサート大学農学部から、早々と年賀状が届きました(写真2)。学部長(Dean)を中心にその補佐をする9名の教員(Associate dean とAssistant Dean)の爽やかな笑顔がとても印象的です。笑う門には福来たる、微笑みの国タイとの連携開始がいよいよ秒読み段階です。

 

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月刊農学部長 第15号(2019年11月)

 

11月29日 鳥取大学大学院連合農学研究科創設30周年記念式典

鳥取大学(基幹校)、島根大学および山口大学で構成される鳥取大学大学院連合農学研究科(鳥取連大)が発足から30年を迎え、構成3大学の学長ほか多数の関係者が集まり、ホテルニューオータニ鳥取で記念式典が開催されました(写真1)。連合農学研究科(連大)は複数の国立大学から構成される博士後期課程だけの農学系大学院で、全国6地区に設置されています。4番目に設置された鳥取連大では、創設以来30年間で1、044名の入学生を受入れて来ましたが、その過半数の567名が留学生(うち441名はアジア出身者)です。そのため、修了生は国内のみならず広く海外で活躍しており、式典後の記念講演会では、チェコ、中国および米国在住の修了生が、連大で身につけた専門性を生かして取り組んできた仕事を、連大時代の思い出とともに紹介してくれました。その後、祝賀会に移り、創設当時を知るOB教員らも交えて、30年間の思い出を語り合い、最後に私が閉会の挨拶をすることになりました。山口大学では、4年前の理系大学院改組により、大学院博士後期課程への進学ルートとして創成科学研究科ライフサイエンス系専攻が加わり、鳥取連大の比重がやや低下することになりましたが、国際的な農学博士を養成する研究科としての重要性は変わっていません。今後の鳥取連大のさらなる発展を祈念してお開きとなりました。

 

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11月23~24日 インドのメル友

つくばで開催された国際会議に出席したインド人のメル友(以下、博士)が、会議終了後、わざわざ山口まで新幹線に乗って訪ねてきてくれました。以前に実施した科学研究費の研究課題「東〜南アジアの野蚕NPVの防除と利用に役立つ比較ゲノム解析」で、インドサクサンという野蚕(絹糸を生産するカイコよりも大型の蛾の仲間)から分離したNPV(昆虫病原ウイルスの一種)のゲノムDNAの配列決定に協力していただいて以来の付き合いです。私にとって本当にありがたい研究協力者なのですが、これまでのやり取りはほぼ全て電子メールで、実際にお会いするのは今回が初めてでした。新幹線の改札口で待ち合わせ、私の車で秋吉台を案内した後に、100円ショップに立ち寄ることになりました。博士はつくばの研究所に数年間研究員として滞在したことがあるので、日本の事情には詳しく、インドへのお土産は100円ショップで仕入れるのが恒例になっているそうです。なお、私へのお土産は、木彫りの象とインドのお菓子でした(写真2)。1時間ほどで袋いっぱいの買い物をしてから、大学に立ち寄り、その後、一緒に夕食と会話を楽しみました。その中で、研究当初、私自身がインド北東部で野蚕のウイルスを探したこと(収穫ゼロ)、その際に第二次世界大戦において日本軍が大敗を喫したインパール作戦の舞台となったマニプール州の飼育現場(写真3)も訪れたこと、その作戦に従軍した私の亡父は生き延びて捕虜となり、終戦後帰国してから私が生まれたので、インド訪問に何やら不思議な因縁のようなものを感じたことなども話しました。遺伝学的に言えば、私が父から受け継いだDNAは、インパールにおいて消滅の危機を乗り越えたものなのです。博士は、翌日(24日)の午前中に広島の原爆記念館を見物してから、帰国の途につきましたが、同じ日の午後にはローマ教皇が広島を訪問し、「戦争はもういらない」と平和を願うメッセージを発信されました。大学人として、教育研究における国際交流を通じて世界平和に少しでも貢献しようという思いを強くしました。

 

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月刊農学部長 第14号(2019年10月)

 

10月26日 ホームカミングデー

卒業生や地域の方々を大学に迎え、親睦を深めるためのホームカミングデーが開催されました。今年で第7回目となりますが、昨年から理学部のサイエンスワールドと同時開催となり、多くの親子連れで各学部の企画が賑わうようになりました。今年の農学部の企画は、昨年好評だった昆虫食試食会をコアに、昆虫関連の展示を増やして「昆虫を観て、光らせて、食べてみよう(?!)」になりましたが、800人越えの来場者があり、用意した昆虫食は終了時間を待たずになくなってしまいました(写真1と2)。私の庭で獲れた蜂の子(第11号参照)も井内先生(写真3)がメニューに加えてくれました。なお、来年はもっと蜂の巣が大きくなってから収獲してほしいという要望がありましたが、命がけの作業になりそうなので丁重にお断りしました。他にも、光るカイコの繭(第2号参照)と昆虫細胞(第6号参照)や、竹松先生に提供いただいた外国産の大型ゴキブリの展示も好評で、家で飼育したいとゴキブリを持ち帰るお子様も多数おられました。関係者の皆様、一日お疲れ様でした。

 

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10月10~11日 全国農学系学部長会議

今年の秋の全国会議は山口大学の農学部と共同獣医学部が当番校を務め、湯田温泉のホテルニュータナカで開催しました。両学部の事務職員の方々がしっかりと準備をしてくださったので、私は議長としてひたすら進行メモに従って会議を時間通りに進めることに努め、二日間の日程を無事乗り切ることができました。農学部の山田先生には、これまでの中高温微生物研究の成果と今後の展望についての特別講演で、会議を盛り上げていただきました。1日目の会議終了後の情報交換会では、春の全国会議の挨拶(第11号参照)で予告した地酒とふぐを用意したところ、参加者の皆様に大いに満足いただいたようで、「来年も山口で」という冗談発言をされる方もおられました。実のところ、超大型の台風19号が日本に向かって北上中で、開催日が一日でも遅かったら、多くの方が帰れなくなるところでした。会議は間一髪セーフでしたが、その後の台風による各地での被害を思うと、無邪気に喜んでいられない気分です。会議終了後の18日には、佐藤共同獣医学部長とともに、裏方として会議を成功に導いて下さった事務職員の方々を招いて、ささやかながらお礼の気持ちを込めてFAVOで慰労会を開きました。

 

 

 

月刊農学部長 第13号(2019年9月)

 

9月28日 彼岸花

後期授業開始直前の週末に床屋に行きました。暑さ寒さも彼岸までといいますが、彼岸を過ぎてもうすぐ10月だというのに気温が30℃まで上昇したので、タンスの奥から一度しまった半袖シャツを引き出し、着用してでかけました。床屋からの帰り道、九田川沿いに咲き乱れる真っ赤な彼岸花を眺めながら歩いていると、真っ白な彼岸花がポツンと咲いているのに気がつきました。彼岸花はほとんど3倍体なので、赤い花が突然変異で白くなる可能性は非常に低いと思われます。私が不思議そうに眺めて写真(写真4)を撮っていると、川沿いにお住いの方が「実はこれは私が植えたのです。」と種明かしをしてくれました。ちなみに、彼岸花はもともと中国原産で、稲作伝来の時にいっしょに持ち込まれたと考えられており、白い彼岸花は、赤い彼岸花(2倍体)と黄色いショウキズイセンの自然交雑で生まれたと言われています。次の彼岸も床屋に行けばこの白い彼岸花を眺めることができそうです。なお、この日は、ワールドカップ・ラグビーで日本と白のジャージ)がアイルランドのジャージ)に歴史的勝利を収めました。

 

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9月26日 FAVOプレオープン

農学部前に建築中だった新しい福利厚生施設FAVOが、いよいよ10月1日にグランドオープンするのに先立ち、プレオープンの招待券をもらったので、見物に行ってきました。2階建ての1階はレストランやベーカリーなどの飲食スペースで、2階には書店やワークショップルームなどがあります。きっと、これから学生たちで大いに賑わうことになるでしょう。招待券と引き換えに1、200円分の購入に使えるICカードがもらえたので、研究室の学生へのお土産にパンを1、200円分買うことにしました。パンを選びながら値段を暗算で計算していると、途中から計算が怪しくなりましたが、おそるおそる選んだパン8個(写真3)をレジに持っていくと合計1,196円でした。「うまく買いましたね。」とレジ係の方に褒められて(?)、気分を良くして研究室に戻り、学生たちとおいしくいただきました。

 

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9月20日 中国・四国地区農学系学部長会議

今年は島根大学が当番校(昨年は山口大学でした。第4号参照)を務め、松江で開催されました。大学院進学者の確保や教員人事凍結への対応について、各大学の状況や取組みが紹介され、同じような問題を抱えつつ、しっかり教育・研究を推進していかなければならないという共通認識を深め、2時間の会議が終わりました。会議終了後、情報交換会では島根大学のオリジナル焼酎「神在(かみあり)の里」と収穫したばかりのシャインマスカットが振舞われ、どちらも大変おいしかったです。松江と山口は、特急で片道3時間半、往復7時間かかるので、夜は松江に1泊することになりました。翌日の土曜日は移動だけなので、少し足を伸ばして安来の「足立美術館」を見物することにしました。接近中の台風17号の影響でときどき小雨が降りましたが、2003年から16年連続で日本一に選ばれている庭園(写真1と2)と横山大観コレクションを始めとするすばらしい日本画を堪能し、無事帰途につきました。

 

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月刊農学部長 第12号(2019年8月)

 

8月31日 全国農学系学部長会議役員会

 10月に山口で共同獣医学部と共同開催する第141回全国農学系学部長会議の当番校学部長として、東京大学農学部で開催された役員会に福岡事務長と出席し、会議日程(案)を説明してきました。山口大学が当番校になるのは3回目で、1回目は昭和36年(58年前)、2回目は平成3年(28年前)なので、だいたい30年周期で回ってくるようです。その周期と私の学部長の任期が重なったのは単なる偶然ですが、30年後再び山口大学が当番校になるとしたら、その時農学部長を務めるのは、現在35歳以下の教員ということになり、これから採用される若手教員の可能性も高そうです。実際、私も28年前にはまだ山口大学にはおりませんでした。それはさておき、いよいよこれから開催に向けて本格的に準備開始です。

 

8月10日 オープンキャンパス

令和元年の農学部オープンキャンパスには、昨年同様、多くの高校生とその保護者の方が訪れ、模擬授業、模擬実験、施設見学などの企画に参加いただきました(http://www.agr.yamaguchi-u.ac.jp/news/2019/08/-vol4.html)。展示や相談コーナーのあるインフォメーションも盛況で、用意した試食用のパンやスイーツは終了前に全てなくなってしまいました。今年は、暑さ対策としてミストファンを購入し、農学部玄関に設置したので、例年よりも涼しい風とともに心地よく来場いただけたのではないかと思います。農学部説明会冒頭の学部長挨拶では、「農学部は人の役に立つ生き物を育て、同じように社会に貢献できる人材として学生を大切に育てる学部です。」というメッセージを4年間伝えてきましたが、今回の参加者のアンケートの中に「子供達1人1人の個性を大切に育ててくださっている大学に、ぜひ自分の子供も進学してほしいと思いました。」という保護者の方の感想を見つけました。入学を心よりお待ちしております。

 

8月4日 運転免許更新

5年ぶりの運転免許更新時期になったので、日曜日の休みを利用して、小郡の山口県総合交通センターで手続きをしました。免許を取得したのは大学3年で、ちょうど40年前になります。きっかけは、農場実習でトラクターに乗って楽しかったからという単純な理由でした。当時の農学部の同級生の多くはすでに運転免許を取得済みで、トラクターはブレーキではなくクラッチを切って停止させることや、ハンドルではなく左右の独立ブレーキを踏んで回転するといった、自動車とトラクターの操縦法の違いに戸惑っていましたが、いきなりトラクターに乗った私は、逆にその後の教習所での自動車の運転で戸惑うことになりました。免許取得後、私の移動様式は、鉄道から車に大きくシフトしました。大学院時代(写真左、最初の愛車となった三菱・ミラージュ)は、北は盛岡、西は福岡までと遠方の学会にはほとんど車で出かけました。就職後、在外研究員としてカナダのモントリオールに1年間滞在した時(写真右、中古車ながら雪道にも強かったマーキュリー・トパーズ)は、東は大西洋、西はナイアガラ、南は国境を越えてボストンまで週末のドライブを満喫しました。その後は、ガソリンの値上がりに、仕事疲れと体力的衰えが加わり、長距離運転の頻度は低下の一途です(温室効果ガス削減には貢献?)。今回の更新では、無事故無違反により優良運転者免許証(いわゆるゴールド免許)が交付されましたが、受取る前の講習では、高齢者(70歳以上)の免許更新に関する最近の道路交通法の改正について説明がありました。次々回の免許更新では私も高齢者となります。自動運転技術の進歩にもよりますが、おそらくその頃までに、免許の自主返納時期を考えることになるでしょう。

 

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月刊農学部長 第11号(2019年4~7月)

 

多忙のため休刊しておりましたところ、次号はいつ発刊されるのかという問い合わせがありました。知らないうちに読者が増えていたようで、ちょっとテンションが上がりました。それでは、お待ちかね?の第11号(4月から7月までの4ヶ月合併号)をお届けいたします。

 

7月31日 草刈り

 オープンキャンパスが近づいたので、研究室の学生たちとともに恒例の桑園の草刈りを行いました。今年の梅雨明けはちょうど1週間前(24日)と例年よりだいぶ遅かったのですが、それ以降は連日猛暑で、この日も35℃近い炎天下、熱中症に気をつけながら伸び放題になっていた雑草と格闘しました。文字通りの熱闘後、クーラーの効いた研究室に戻り、みんなで冷えたスイカにかぶりついて、生き返りました。なお、還暦祝いで作業用のつなぎの色を青(月刊学部長第2号参照)から赤(写真)に変えました。ちなみに帽子は(第7号のネクタイも)カセサート大学農学部長からのプレゼント、しっかりジョイントしています。

 

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6月27日 ジョイント・ディグリー・プログラム設置認可

 山口大学とタイのカセサート大学の大学院修士課程に国際連携農学生命科学専攻を共同設置することが、大学設置・学校法人審議会での審査を経て文部科学省から認可されました。これにより、両大学から修士の学位を同時に取得できるジョイント・ディグリー・プログラムが、いよいよ来春からスタートすることになりました。このプログラムを立案し、カセサート大学との交渉にあたってこられた前学部長の山田先生をはじめ、山口大学とカセサート大学の多くの関係者の協力と支援に心から感謝しつつ、来春からプログラムが順調にスタートできるように準備を進め、新しい学部長に引き継いでいこうと気を引き締めました。

 

6月23日 スズメバチだっ!

 日曜日に久しぶりに庭木の剪定をしようとしたところ、枝にスズメバチの巣ができているのに気がつきました。まだ、巣はそれほど大きくはなっていなかったので、家に常備してある商売道具の捕虫網と殺虫剤を駆使して、なんとか成虫を追い払い、巣を解体しました。中には卵、幼虫、蛹とさまざまな発育段階のハチの子たちが育っており(写真左)、取り出して冷凍保存しておいたところ(写真右)、後日、昆虫食に造詣の深い農学部の井内先生が引き取ってくれました。今年の昆虫食試食会で新メニューを披露してくれるでしょうか?楽しみです。

 

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6月20日 附属農場内覧会

 大学の支援で附属農場の牛舎や実習棟などを施設改修できたので、学長・理事らを招いて、改修された施設の内覧会を行いました(http://www.agr.yamaguchi-u.ac.jp/news/2019/06/post-125.html)。お昼休みということで、農場産小麦で作ったパンとラーメンも試食いただき、皆さんに喜んでいただけたようで、農場らしいお礼ができたのではないかと思います。梅雨時で雨天を心配していたのですが、農場長の竹松先生(自称晴れ女)の威力なのか、暑すぎるほどの晴天になり、無事内覧会を終えることができました。それにしても、新しい牛舎で牛の出産ショーまで見ることができるとは思いませんでした。

 

6月13日 ホタルの恋川

 梅雨入り直前の天気の良い夜に、研究室の学生とホタル鑑賞に出かけました。大学から車で1時間近くかけて日没直前に秋芳町青景地区を流れる恋川に到着しました。この場所は、10年以上前に農学部の高橋先生に「わくわく村ほたる見の会」に誘っていただいた時に初めて知ったのですが、それまで見たこともないようなたくさんのゲンジボタルが演じる光の饗宴に圧倒され以来、ほぼ毎年のように家族あるいは学生たちとホタルを見に訪れています。今回も、日が暮れてあたりが暗くなるとともに、川沿いの草むらや木々の間でホタルが次々と光り始め、やがて舞い上がって大集団を形成し、明滅リズムの同調が起こり、感動的な光の饗宴が目の前で繰り広げられました(写真にうまく撮れないのが残念)。約1時間ホタルに囲まれて忙しい日々を忘れて過ごし、大学に戻った時には夜9時を過ぎていました。ホタルには癒しの昆虫力があるようです。

 

6月6~7日 全国農学系部長会議

 春の全国農学系学部長会議が東京の学士会館で開催されました。令和になって最初のこの会議では、参加費の事前オンライン決済と全ての会議資料のPDF化が初めて導入され、これまでの受付デスク前で順番を待つ行列がなくなり、会議終了後宅急便で分厚い資料を送る必要もなくなりました。私たちが山口で開催する次回(秋)の会議でも、このシステムを踏襲していこうと事務長らと話し合いました。情報交換会(懇親会)では、酔いが回ってから次回開催の挨拶の順番がきたので、会議の日程などを伝えるのを忘れ、懇親会でのおもてなしの話題で盛り上げてしまいました。翌日の会議の最後に、次回の会議を共同開催する共同獣医学部長の佐藤先生から、私が伝え忘れたことも含めてしっかり挨拶して下さいました。ナイス・フォロー(和製英語だそうで、英語ではgood supportなどと言わないと通じないようです)。

 

5月1日 令和元年

 平成が終わり、令和元年がスタートしました。改元に伴い今年のゴールデンウィークは10連休になったので、父の33回忌と兄の13 回忌の墓参りのために東京に出かけてきました。父は大正〜昭和、兄は昭和〜平成と改元を1回経験していますが、私は昭和〜平成〜令和と改元を二度体験することになりました。私が小学生の頃は、明治生まれのご老人は身の回りにそれほど多くはなかったと思いますが、長寿国日本の令和生まれの小学生にとっては、私を含め昭和生まれの高齢者はどこにでもいる存在になることでしょう。そういう違いはあるものの、令和と昭和の日本は少し似たところがあるような気もします。東京オリンピック(昭和39年と令和2年)、大阪万博(昭和45年と令和7年)そして新幹線開業(昭和39年東海道と令和9年中央)と昭和生まれにとってデジャブ(déjà-vu)なイベントのオンパレードです。故人を偲びつつ、令和元年初日の新幹線のぞみに乗って山口に戻りました。

 

4月15日 中高温微生物研究センター開所式

 農学部では、中高温微生物研究を特色・強みの一つとしてミッションに掲げ、2009年に農学部附属の研究センターを発足させて推進してきましたが、2014年からは、共同獣医学部、工学部、理学部、医学部の研究者も加わって、全学的な研究拠点の一つとなり、国内外との共同研究活動を展開してきました。研究センターといっても、これまでは、それぞれの研究者の連携によるバーチャルな組織でしたが、昨年からボイラー棟の改修工事が始まり、ついに念願の中高温微生物研究センター棟が完成しました。開所式には、学内外から多くの関係者が出席され、これからの中高温微生物研究に対する関心の高さが感じられました。(http://www.yamaguchi-u.ac.jp/weeklynews/_7735/_7789.html)。農学部を代表して私もテープカットに加わりましたが、初めてのことなので、切った後でリボンをうまくつかめずに落としてしまうという失態を演じてしまいました(関係者の皆様、ごめんなさい)。それはさておき、中高温微生物研究センターが全国共同利用施設を目指して発展していく可能性を大いに期待させてくれた開所式でした。

 

4月4~5日 農学部新入生オリエンテーション

 本年度は農学部長の任期(通算4年)の最終年度で、新入生を農学部長として迎えるのも最後となりました。昨年度までと同様、充実した大学生活を過ごしてもらいたいという思いで挨拶いたしました(http://www.agr.yamaguchi-u.ac.jp/news/2019/04/post-121.html)。また、今年は新入生のうち13名の修学指導を担当するローテーションが巡ってきました。この中から私の研究室で卒業研究を行うことになる学生が現れるかも知れないという楽しみと、5年後に定年を迎えるので大学院まではお付き合いできないなという哀愁の入り混じった複雑な心境の新学期となりました。

 

 

 

月刊農学部長 第10号(2019年3月)

 

3月29日 研究室のお花見

 桜が咲き始め、暖かく良い天気だったので、午前中に研究室の学生たちと恒例の桑園の除草を行いました。桜がほぼ満開だった昨年と比べて(http://www.agr.yamaguchi-u.ac.jp/news/2018/07/post-107.html)、今年は4日早かったので、3分〜5分咲きというところでしたが、みんなで昼食の弁当を食べながらお花見を楽しみました。今年も満開の桜が新入生を迎えてくれそうです。

 

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3月22日 銀婚式

 結婚記念日はイギリスが発祥の地で、結婚して5年(木婚式)、15年(水晶婚式)、25年(銀婚式)、50年(金婚式)、60年(ダイヤモンド婚式)を節目として、お祝いをしていたそうです。日本では明治27年に、明治天皇の銀婚式を「大婚二十五年祝典」として盛大にお祝いしたことがきっかけとなって、結婚記念日が広まったようです。婚姻届提出日と結婚式挙行日のどちらを記念日とするかは定まっていないようですが、前者にしたがうと、私たち夫婦にとってはこの日が銀婚式となります。当日は、たまたま農学部と共同獣医学部の事務歓送迎会(事務の皆さん、いつも本当にお世話になっております)がありましたので、後日、記念にお揃いのタブレット端末(シルバー)を買ってお祝いをしました。それにしても、金婚式まではまだ道半ばです。

 

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3月20日 卒業式・修了式

3月21日 学位授与式

 大学院創成科学研究科の設置から3年間が経過し、ライフサイエンス系専攻(博士後期課程)の初代修了者らの学位授与式が大学会館で行われました(http://www.yamaguchi-u.ac.jp/topics/2018/_7732.html)。また、2日後には、維新公園のスポーツ文化センターにおいて学部および大学院(修士課程)の卒業式・修了式が行われました(http://www.yamaguchi-u.ac.jp/topics/2018/_7734.html)。社会人として巣立っていく卒業生・修了生および大学院への進学生たちのさらなる活躍と成長を期待して、それぞれの式に臨みました。是非、後輩たちが憧れ、勇気づけられるような存在となられるよう、誇りと思いやりを忘れずにそれぞれの人生を歩んで下さい。
 
 
 
月刊農学部長 第9号(2019年2月)

 

2月27日 昆虫(食)に親しむ会

 私が代表を務める山口大学研究推進体「新規昆虫能力の探索とその利用技術開発」では、メンバーの井内先生(農学部准教授)の研究室が中心となって、数年前から昆虫食の試食会を学内で開催しています。今回はその6回目でしたが、会場の第二学生食堂「きらら」に、教員、職員、学生、大学院生らが総勢50名以上集まり、テレビ局(https://www.yab.co.jp/news/34835)も取材に訪れ、大変賑わった雰囲気の中で昆虫食を楽しんでもらうことができました。試食に先立って、井内先生から昆虫食の優れた機能性に関する研究成果が紹介され、さらに、メンバーの内海先生(農学部教授)が高校向け「昆虫細胞 遺伝子導入・遺伝子発現観察キット」(詳しくは、月刊農学部長第6号をご覧ください)のデモを行いましたので、昆虫食だけでなく、研究推進体の活動に対する理解も深めていただけたのではないかと思います。ところで、最近、地球上の昆虫がカタストロフ的レベルで減少しているという科学的調査結果がシドニー大学のFrancisco Sánchez-Bayo氏らによって報告されました。全ての昆虫というわけではなく、約40%の昆虫種ということですが、生息環境の喪失、殺虫剤、気候変動などが原因ということです。この傾向が続くと100年後には地球上から昆虫がいなくなるかもしれないそうです。もしそんなことになれば、昆虫食を楽しむことができないどころか、昆虫を食べる鳥たちや、昆虫に花粉を運んでもらう植物たちも絶滅の危機に直面するでしょう。2015年の国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)の達成は、まさにこうした事態を招かないために全世界が取り組まなければならない課題だと思います。ささやかな昆虫食から、そんなメッセージを感じたのはわたしだけでしょうか?

 

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昆虫食・コオロギのポップコーン(左)とセミチリ(右)

 

2月5日 会議 → 会議 → 会議

 会議が二つ連続する日は珍しくありませんが、この日は三つ、しかも全て別の場所への移動を伴い、大忙しでした。まずは、大学の吉田キャンパスで午前10時から昼まで定例の部局長会議がありました。1月の会議をインフルエンザで欠席した私にとって、今年最初の部局長会議となりました。昼食後、山口市内の翠山荘に移動して、13時から14時まで、この日発足することになった「やまぐちバイオ関連産業推進協議会」の幹事会に出席しました。山口県のバイオ関連産業の育成・集積を図るために産学公が連携して取組む体制ができたことは、さまざまなバイオ研究の成果創出と人材育成を行っている農学部にとって、願ってもない社会貢献のチャンスなので、積極的に協力していきたいという意向を挨拶の中で述べさせていただきました。そして、最後に宇部市の常盤キャンパスに移動して、16時から17時30分まで大学院創成科学研究科の教育評議会に出席し、大学院教育について、学外委員との意見交換を行いました。3年前に理学、工学、農学の大学院を統合して創設された創成科学研究科の現状と今後の課題について、さまざまな分野の企業および行政の立場からの意見を伺うことができたことは大変有意義だったと思います。その後、懇親会があり、吉田キャンパスに戻ったのは20時ごろでした。A Day In The (Dean’s) Lifeでした。

 

 

 

月刊農学部長 第8号(2019年1月)

 

1月21日 出前講義

 山口大学では、教員が高校に出向いて専門分野の内容をわかりやすく紹介し、大学への興味を深めてもらおうと出前講義を実施しています。各教員は、あらかじめ講義のタイトルと概要を地域未来創成センターのホームページ(http://www.ext.yamaguchi-u.ac.jp/chiiki/demaekougi.html)に登録・公開し、それを見た高校からの依頼があれば、日程調整後出動することになります。私は、「昆虫のバイオテクノロジー 〜昆虫に学ぶ〜」というタイトルで登録しており、本年度は県立防府高校から2年生対象の講義依頼がありました。前日は大学センター入試だったこともあり、この出前講義が山口大学農学部への進学を考えるきっかけになればという気持ちで臨みました。専門的な話ばかりでは難解で退屈すると思い、近年世界的に見直されている「昆虫食」の話題を紹介したり、遺伝子組換えカイコの蛍光繭(http://www.agr.yamaguchi-u.ac.jp/news/2018/07/20187.html)や、昨年開催された国立科学博物館の特別展「昆虫」で購入したTシャツを持参して、講義の合間に見てもらいました。その甲斐あってか、多くの生徒さんは最後まで熱心に聞いてくれたようで、講義終了後に色々な質問が寄せられ、後日、印象に残った講義内容や興味を持ったことなどが書かれた感想文が届きました。大学の講義でも、最後に学生による授業評価アンケートを実施しますが、自由記述欄に感想を書いてくれる学生はほとんどいないので、新鮮な気持ちで読ませてもらいました。

 

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1月5日 A型インフルエンザ

 東京で正月を過ごし、3日の飛行機で山口に戻って仕事を再開した矢先に、インフルエンザを発症してしまいました。前年11月にワクチンを打っていたおかげか、発熱はひどくなかったのですが、腰痛がひどく、寝返りできない状態が数日続きました。3日の飛行機で、通路を挟んで隣に乗り合わせた女性客が、滑走路に向かう途中の機内で具合が悪くなり、自力では座席から立ち上がれず、客室乗務員に降りたたみ式の車椅子に乗せられて降機したので、ひょっとしたらその方が感染源だったのかもしれません。しかし、同じ飛行機に乗っていた私の家族は誰もインフルエンザを発症しなかったので、断定はできません。いずれにしても、新年早々、大学に出勤できなくなり、担当する講義と実験を休講にせざるを得ませんでした。その後、日本におけるインフルエンザの患者数は、増加の一途を辿り、1月21〜27日の1週間で220万人を越え、過去最高記録を更新したそうですが、こんな流行には乗りたくなかったです。

 

 

月刊農学部長 第7号(2018年12月)

 

12月3日 ジョイント・ディグリー・プログラム調印式

 山口大学とタイのカセサート大学の大学院国際連携農学生命科学専攻(修士課程)(ジョイント・ディグリー・プログラム)の共同開設に関する協定書への両学長による調印式が行われました。当初、2019年4月開設を想定して、2月2日にカセサート大学において一度目の調印式が行われました(http://www.yamaguchi-u.ac.jp/topics/2017/_6774.html)が、諸事情により開設予定時期が2020年4月に延期されたため、今回、カセサート大学の学長らを山口にお招きして二度目の調印式を行うことになりました。農学部長として二度の調印式に同席した私は、改めて山口大学初のジョイント・ディグリー・プログラムの実現のために尽力しようという思いを強くしました。調印式後、カセサート大学の学長ならびに同行された農学部と理学部の学部長らと昼食および夕食を共にし、その思いを伝えつつ交流を深めました。

 この国際連携農学生命科学専攻では、山口大学の農学分野とカセサート大学の農学および理学分野の20年以上にわたる長い教育・研究交流の実績を基盤として、両大学の関連分野における特色と強みを生かし、熱帯性環境に棲息する微生物や植物を活用できる、国際感覚を持った高度専門職業人を育成することを目的としており、2年間の課程修了時に両大学から修士の学位を取得できます。

 グローバルな舞台で活躍するプログラム修了生を思い描きながら、まずは、3月の文部科学省への提出期限に向けて、設置申請書類の完成を急がなければなりません。年越しの宿題になりそうです。

 

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月刊農学部長 第6号(2018年11月)

 

11月17日 キャリアデザインⅡ

創成科学研究科の博士後期課程の院生向け選択科目「キャリアデザインII」はオムニバス形式の授業で、この日が担当だった私は、「私の研究戦略論 --- 残り物には福がある ---」というタイトルで研究経歴を紹介しました。常盤キャンパスから聴講に来た2名の工学系大学院生にとっては、一貫してカイコを中心とした昆虫遺伝学およびバイオテクノロジー研究を行ってきた私の話は、全くの異分野で、おそらく二度と聞くことはないと思いますが、少なくとも、私が好きな研究を続けてきたことに対して、うらやましさを感じたようです。養蚕業の衰退により、日本の農業の中では残り物となってしまったカイコですが、私には楽しい研究人生(福)を与えてくれました。実際には研究に苦労や失敗はつきものですが、その根本に楽しさや好奇心がなければ続きません。そんな私の研究姿勢が少しは伝えられたかなと思っています。

講義を終えて帰宅後、夕食時にテレビを付けるとNHKのブラタモリで「富良野・美瑛の合言葉 残りモノには福がある」を放送中でした。単なる偶然ですが、驚きました。

 

11月14日 画期的な高校・中学校向け理科教材キット開発の記者発表

細胞に遺伝子(DNA)を導入してその働きを調べる実験は、現代生物学における基礎的研究手法であり、世界中の大学及び研究機関で日常的に行われていますが、高校あるいは中学校の教育現場で、このような実験を手軽に行うことは困難でした。農学部では、2013年から4年間、高校及び中学校の教諭を対象にしたサイエンスリーダーズキャンプ事業「ミクロな細胞からマクロな生態系に至る可視化技術と解析手法」(科学技術振興機構主催)を実施してきました(http://www.agr.yamaguchi-u.ac.jp/news/2016/08/28-1.html)が、そのフォローアップとして内海教授が開発した高校・中学校向け「昆虫細胞・遺伝子導入・遺伝子発現観察遺伝子キット」(http://www.yamaguchi-u.ac.jp/weeklynews/2018/_7481.html)が、有限会社山口ティー・エル・オーから低価格で販売されることになりました。このキットを用いた実験は、室温で培養可能な昆虫(カイコ)由来の培養細胞を使用するため、遺伝子組換え実験の規制対象外であり、高校及び中学校の理科実験室で特殊な培養装置等を用いずに実施可能です。しかも、キットに含まれるLEDランプとフィルターを使えば、細胞内に導入した遺伝子から生産されるタンパク質の緑色と赤色の蛍光を、通常の光学顕微鏡で観察できます(高価な蛍光顕微鏡不要)。また、このキットを使うことにより、青色LEDと緑色蛍光タンパク質というノーベル賞を受賞された日本人研究者の成果も体験できます。多くの高校・中学校での理科教育に利用され、将来の日本のバイオサイエンス分野を支える若者の育成に役立つことを期待して記者会見に臨みました。なお、私にとっては、これまで私の研究室で昆虫のバイオテクノロジー研究に使用してきたカイコの細胞と遺伝子発現ベクターが、内海教授によって高校・中学校向けの教材に見事に転用され、想定外の喜びとなりました。記者発表後、すぐに2件の注文があったそうです。11月28日〜30日に開催された第41回日本分子生物学会年会(パシフィコ横浜)でも、ナショナルバイオリソースのカイコの展示ブースにキットの見本を置いて宣伝させていただきました。 

 

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月刊農学部長 第5号(2018年10月)

 

10月25日 山口ゆめ花博

働き方改革法案の成立により、来年度より5日以上の有給休暇取得が義務化されます。これまで、ほとんど年休を使用してきませんでしたが、もはやそれは許されなくなります。今年も還暦を迎えた誕生日に1日消化しただけです。この日はたまたま会議も授業もないので、来年の予行演習ということで、思い切って年休を取り、もうすぐ終了を迎える山口ゆめ花博(9月14日〜11月4日)にでかけました。平日にもかかわらず、会場は想像以上に賑わっていました。週末は車が大渋滞して混雑すると聞いていましたので、年休を取らなかったらおそらく来ることはなかったでしょう。いろいろな花が植えられた会場をゆっくりと見物し、屋台のホットドッグとコーヒーで昼食を取り、日本一長い木のブランコに揺られ、すっかり満喫してから、いざ帰ろうと駐車場に向かったところ、広い駐車場のどこに自分の車を止めたかわからなくなりました。あやしげな記憶をたよりになんとか探し当てましたが、ちょっとあせりました。この翌日、来場者100万人を達成したそうですが、それはさておき、今年度、私はあと何日年休を取れるでしょうか? 

 

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10月18~19日 全国農学系学部長会議

年に2回開催される全国農学系学部長会議(春は東京、秋は地方で持ち回り)が北海道の函館で開催されました。文科省(高等教育局)と農水省(農林水産技術会議)からの来賓の挨拶があり、それぞれ第4次産業革命、Society5。0など急激な社会の変化に対応できる人材育成と、ロボット・AI・IoT等の先端技術を活用したスマート農業の社会実装に関する話題提供がありました。今後、大学における農学教育・研究も、こうした方向にうまく対応させてゆくことが重要になるでしょう。会議では、18歳人口の減少を見据えた受験生獲得に向けた広報活動や、博士人材活用の場の拡大など、全国の農学系学部が直面するさまざまな課題について、議論を通じて認識を共有あるいは深めることができました。来年の秋は、山口大学農学部と共同獣医学部が合同で、湯田温泉で開催することになりました。会議の最後に、両学部を代表して当番校の挨拶をしましたが、前日の情報交換会(懇親会)で「春は質素に、秋は豪華に」という問題発言?があったので、「皆さんを心よりお迎えしますが、過度な期待はしないで下さい」とけん制球を投げておきました。

 

10月7日 九田川

3連休の二日目、前日は日本海側を通過した台風25号の影響で天気が悪く、強い風が吹いていましたが、今日はおだやかで午後に晴れ間が見えたので、気晴らしに九田川沿いを散歩することにしました。たまたま平川小学校の横を通りかかったところ、川沿いに比較的最近設置された「九田川に棲む小生物」なる看板が目に止まりました。普段は気にせず対岸を車で通り過ぎていましたが、じっくり眺めると小生物24種類のうち19種類が昆虫で、そのうち3種類(ガ、カメムシ、キリギリス)はどうみても間違いです。昆虫学者の端くれとしてちょっと気になりましたが、これほど明らかな間違いであれば、きっと虫好きの子供たちを含め多くの方々がすでに気付いているにちがいありません。もし修正することになったら、ついでにタイトルも「九田川周辺に棲む小生物」にした方がいいなあと思いながら、帰路につきました。

 

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月刊農学部長 第4号(2018年9月)

 

9月21日 中国・四国地区農学系学部長会議

今年は農学部と共同獣医学部が合同で当番校を務め、中国・四国地区12大学の農学系学部の学部長(水産大学校は校長)と事務長等が湯田温泉のセントコア山口に集まって開催されました。今後の中国・四国地区大学間連携として、大学間の学生交流に役立っているフィールド演習の継続・充実、遠隔システムを利用した大学間単位互換授業の課題、受験生獲得に向けた広報の共同実施の可能性などが協議されました。高知大学の尾形学部長が提案したキャッチフレーズ「農学を学ぶなら中四国で!」は、結構いけると思いました。会議後の情報交換会では、今回新メンバーとして加わった岡山東京理科大学獣医学部(加計学園)の吉川学部長からの挨拶があり、出席者の皆さんに山口大学オリジナル日本酒「長州学舎」(大吟醸よりも純米の方が好評でした)を堪能いただきながら交流を深めました。

 

9月3日 徳島県農林水産総合技術支援センター視察

山口県からの依頼で、7月から「農林業の知と技の拠点」形成に係る外部検討委員会の委員長を務めており、山口県の農林業関係の試験場と農業大学校の統合について議論しています。会議終了のたびに報道陣に取り囲まれ、この問題に対する関心の高さに驚きつつ、なれないマスコミ対応に四苦八苦しておりますが、この日は先進事例の視察ということで、委員会のメンバーらとともに、3年前に統合を行った徳島県のセンターを日帰りで訪問しました。統合による教育および研究上のメリットや新たな取組みについて説明いただき、大変参考になりました。帰り際、このセンターの研究員としてスマート農業を担当している卒業生(山本晴彦教授の研究室で博士号を取られた原田陽子さん)にお会いすることもできました。思わぬところで卒業生が活躍しているのを見かけると嬉しくなります。さて、この視察は、もともと8月23日に行う予定でしたが、淡路島の風車を倒した台風20号の接近で延期され、この日も翌日に関西国際空港連絡橋にタンカーが衝突して空港が孤立状態になるなど、近畿地方を中心に大きな被害をもたらした台風21号が接近中でした。なんとか直前に視察を無事終えて山口に帰ることができましたが、どうやら台風の当たり年のようです。

 

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9月1日 三本の矢会

山口大学の理、工、農、3学部の学部長が、年に3回程度、情報交換しながら親睦を深める「三本の矢会」が、新山口駅前のビヤホールで開催されました。今回は、 3学部の事務長も交えた飲み会となりました。この日の話題と3学部長のスリーショットは、理学部長のつぶやき(http://www.sci.yamaguchi-u.ac.jp/sci/tweet/2018)でご覧いただけます。連日の猛暑が一段落して気が緩んだせいか、4日後に人間ドックがあるのを忘れ、ちょっと飲みすぎてしまいましたが、「ちょっと中性脂肪が多め(正常範囲内)ですね。宴会でもあったのですか?」と検診後の保健指導で指摘された以外は、特に問題はありませんでした。健康第一。

 
 
 

月刊農学部長 第3号(2018年8月)

 

8月17日 還暦

今年の干支(えと)は戊戌(ぼじゅつ、つちのえいぬ)、十干(甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)と十二支(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)のランダムな組合せは10×12=120通りありますが、実際には偶数番同士か奇数番同士の60通り(10と12の最小公倍数)しかできないため、干支は60年周期でもとに戻り、60年前の戊戌に生まれた私にとって還暦の年となりました。中国から伝わった還暦が長寿の祝いとして日本に定着したのは室町時代からのようですが、平均寿命が延び、老齢年金の支給開始が65歳となり、人生100年時代構想が盛んに議論されている日本では、もはや還暦は人生の節目ではなく、後半の単なる通過点になってしまった気がします。私の恩師(故吉武成美先生)は、ちょうど私の大学院修了(博士号取得)と同時期に、60歳で定年退官されましたが、その7年前に私の研究室配属が決まったときには、すでに研究生活から足を洗い、実質的な研究室の運営は助教授と助手に任せ、教授として専ら講義(座学)と専門書の執筆に専念するという、今から考えると優雅な学者生活を送って引退を迎えられたように思います。あれから約30年経って60歳を迎えた私は、自ら研究室の運営と学生の指導を行い、講義は座学だけでなく実験も担当し、外部資金獲得を目指して研究を続け、学部長として学内外の会議に出席し、定年まであと5年あります。世の中とともに大学もずいぶん変わったものだと感慨に耽りつつ、学生たちと一緒に好きな研究を続けられることに幸せを感じながら、家族と還暦の誕生日を祝いました。

 

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8月4日 オープンキャンパス

8月3日 オープンセミナー

山口大学吉田キャンパスで開催された農学部オープンキャンパス(http://www.agr.yamaguchi-u.ac.jp/news/2018/08/2018-1.html)には、35℃越えの猛暑にもかかわらず、説明会ならびに模擬授業、模擬実験、農場・植物工場見学などの企画に多くの高校生と保護者の方々がお集まりいただきました。参加者からは農学部の教育研究についてさまざまな質問が寄せられ、対応した農学部スタッフと学生にとってやりがいのある熱い1日となりました。また、その前日には、農学部オープンセミナー「土の中の水を知るー作物生育を左右する土の乾き具合」が開催され、参加した高校生たちが坂口助教の指導を受けながら熱心に実験に取り組んでいました(http://www.agr.yamaguchi-u.ac.jp/news/2018/08/post-109.html)。これらの実体験を通じて、山口大学農学部に興味を持ち、進学を希望される高校生が一人でも多く増えることを期待しています。なお、前号で紹介した遺伝子組み換えカイコの繭は、オープンキャンパスおよびオープンセミナーに参加された多くの方々に見てもらうことができました。

 

 

 

月刊農学部長 第2号(2018年7月)

 

7月30日 草刈り

オープンキャンパスを週末に控え、大学構内を綺麗にして高校生を迎えるために、研究室の学生たち(25日に研究室に配属されたばかりの3年生も参加)とともに夏草の生い茂った桑園の草刈りを行いました。前日は台風12号が東から西へと異例のコースで山口県を横切って行きましたが、風雨ともに大したことはなく、台風一過の炎天下、予定通り作業を終えました。その後でみんなで食べたみずみずしいスイカの味は格別でした。

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7月13日 学生実験

私が担当する農学部の応用昆虫学実験では、昆虫の生理生化学およびバイオテクノロジーの実験を行っています。今年は、初めての試みとして、つくばの農研機構からクラゲ由来の緑色蛍光タンパク質(GFP)遺伝子が組み込まれた遺伝子組換えカイコを取り寄せました。7月6日の実験日にGFPを糸と一緒に吐き出して繭を作るカイコを学生に見せるつもりでしたが、手違いで繭を作る時期が5日ほど遅れてしまいました。「しょうがない、後日学生に集まってもらおう。」と思って実験当日を迎えたところ、大雨警報が発令され休講となり、13日の補講日にGFPで緑に光る繭を無事見せることができました。写真には、その後羽化した成虫も写っていますが、この遺伝子組換えカイコにはGFP遺伝子以外にサンゴ由来の赤色蛍光タンパク質(DsRed)遺伝子も組み込まれているので、DsRed遺伝子を発現する複眼が赤く光ります。この日本で開発された遺伝子組換えカイコ作製技術は、カイコの役割を、衰退する生糸生産から医薬・獣医薬などの付加価値の高い有用タンパク質生産、すなわち「昆虫工場」へと大きく転換するバイオテクノロジーとして注目されています。このカイコの繭は8月4日のオープンキャンパスで農学部のインフォメーションに展示して、農学に興味のある多くの高校生にも見てもらおうと思っています。

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月刊農学部長 創刊号(2018年4〜6月)

 

農学部ホームページ委員会から、「学部長のコーナーを用意するので、定期的に内容を更新して下さい。」という依頼がありました。そこで、「月刊農学部長」というタイトルで毎月いくつかの大学での出来事を、学部長目線で紹介していきたいと思います。今回の創刊号では、4月から6月までの3ヶ月分を時間をさかのぼってまとめてみました。

 

6月15日 薩長同盟酒プロジェクト記者会見

本年は明治維新150周年ということで、山口市、鹿児島市、鹿児島大学農学部などと、地域の食・農・観光分野の振興を目的とした連携の一環として、薩長同盟酒プロジェクトに取り組んでいます。幕末に坂本龍馬の仲介により長州から薩摩に米が運ばれたことに因み、附属農場の荒木准教授と研究室の学生が、鹿児島大学農学部の学生らと一緒に山口県産の酒米「山田錦」を、昨年、鹿児島市内で栽培育成し、収穫した酒米は山口市内の金光酒造で醸造され、日本酒「薩長同盟」が完成しました。その記者会見は、2月22日に鹿児島大学の農学部長をお呼びして山口大学で行いました(http://www.yamaguchi-u.ac.jp/info/2018.html)が、今回は、鹿児島大学オリジナル焼酎「薩摩熱徒」の完成ならびに「薩摩熱徒」と山口大学オリジナル日本酒「長州学舎」のコラボ酒セットの販売に関する鹿児島大学での記者会見に出席しました(http://www.agr.yamaguchi-u.ac.jp/news/2018/06/post-106.html)。これを機会に、お酒以外の分野に鹿児島大学農学部とのコラボを拡大するのも面白そうです。

 

6月4日 エフエム山口の番組収録

「大人ウォーク〜今宵は山大〜」という番組の収録があり、主に農学部とその魅力についてお話しさせていただきました。特に台本はなく、聞き手の志穂さんからの質問に答えるうちに終わってしまったという感じでした。6月22日の放送を聞いてみたところ、「あの〜」というフレーズが多いのに我ながら驚きました。一般に、「え~と」や「あの~」が多いのは、言葉を探している、練習不足、沈黙を恐れているなどの理由が考えられるそうですが、理由はさておき、せっかくの農学部広報のチャンスだったのでちょっと残念でした(反省)

 

5月6日 蚕(かいこ)の掃立(はきたて)

卵から孵化したばかりの蚕に桑の葉を与えることを掃立といいます。研究室では学生実験用蚕の越冬卵を5月の連休前に冷蔵庫から出庫して、連休後半に孵化した幼虫の掃立を行うのが年中行事になっています。明治維新後の近代日本に富と繁栄をもたらしてくれた蚕たちは、化学繊維の開発と生産コストの高騰により、日本の農業史から消えつつありますが、一方で新たな用途創出のための研究開発が行われていますので、いずれご紹介したいと思っています。

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4月4〜5日 農学部新入生および2年生オリエンテーション

農学部長として3回目の新入生を迎え、充実した大学生活を過ごしてもらいたいという思いで挨拶いたしました。これから大学ではいろいろ新しい出会いや刺激的な体験があるので、きっとほとんど忘れられてしまうことでしょう。そういうわけで、学部2年生オリエンテーションの挨拶でも、同じ内容をもう一度話すことにしました。いったい何人の学生が覚えていてくれたでしょうか?

 

4月2日 研究室のお花見

研究室の学生たちと午前中に桑園の除草を行い、お昼には大学構内の満開の桜の下で弁当を食べながらお花見をしました。昨年より桜のピークが1週間ほど早まり、翌日は満開の桜に祝福された入学式になりました。

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