生物資源環境科学科

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宮田 浩文

教授
山口大学農学部生物機能科学科
山口大学大学院・創成科学研究科(農学系学域)

e-mail:hiro の後に @yamaguchi-u.ac.jp
Tel: 083-933-5866
Fax: 083-933-5866

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担当授業科目

  • 環境適応生理学
  • 環境適応生理学実験
  • 生物機能科学総論II(分担)
  • 運動健康科学(共通教育)
  • 生物学実験(共通教育、分担)
  • 分子細胞機能科学特論(大学院、分担)
  • 農学系特論(大学院、分担)

※授業内容はシラバスを検索してください


現在進行中の研究テーマ

  • 呼吸筋とその支配神経細胞の可塑性
  • 咬筋細胞とその支配神経の形態および代謝特性
  • サラブレッドの筋細胞特性

主要な研究業績

  1. Effect of eccentric contraction on satellite cell activation in human vastus lateralis muscle. J Physiol Sci 65:461-469 (2015)
  2. Characteristics of skeletal muscle fibers of SOD1 knockout mice. OXID MED CELL LONGEV. Vol 2016, ID 9345970, 8 pages, (2016)
  3. Effect of Myostatin SNP on muscle fiber properties in male Thoroughbred horses during training period. J Physiol Sci 68:639-646 (2018)
  4. Influence of hypoxic stimulation on angiogenesis and satellite cells in mouse skeletal muscle, PLoS ONE 13(11):e0207040 (2018)

詳細は個人ページをご覧ください。


コンタクトインフォメーション

居室:農学部南棟4階419号室

オフィスアワー:月曜日 午前中


研究内容の紹介

専門分野は何ですか?と聞かれると、「運動生理学あるいは神経・筋生理学です」と答え、特に何に興味を持っていますか?と聞かれると「運動神経細胞と骨格筋細胞の可塑性です」と答えます。もっと具体的には、寝たきりになったり、宇宙に行ったりした場合に起こる活動量の低下を想定したモデル、あるいはトレーニングを積んで活動量が増大したモデルにおいて運動神経細胞(個人ページ右写真)と骨格筋細胞の変化を生理、生化学的にしらべています。最近は、両細胞の接点(Neuromuscular junction:個人ページ左写真)で起こる変化に興味があり、抗体またはアンタゴニストを使って神経線維末端や筋細胞上のレセプターのある部位を観察し、in vitroの系で刺激の伝達機能を評価したりしています。

上記のような研究をすればするほど、運動神経細胞と骨格筋の高い可塑性に驚かされます。例えば、筋細胞は極端な活動量の増大に伴いその断面積を2倍以上に増やし、かと思えば腱切断により負荷がかからなくなると半分以下に萎縮してしまいます。もちろん発揮筋力も断面積に応じて急激に変化します。一方、骨格筋にシグナルを送る側の運動神経細胞もアンテナに相当する部分や筋細胞との接点である神経線維末端の形態を必要に応じて変化させます。その様子には、骨格筋細胞と運動神経細胞がお互いの情報を必要とし、お互いに協力しながら何とか内外の変化に対応して生きながらえようとする意志を感じます。細胞と細胞のリンクに意志を感じるというのはちょっとオーバーかもしれませんが、人間の意志が生まれる所はまさに神経細胞あるいは神経細胞同士がリンクする部分ですから、概念的には間違っていないのかもしれません。きっと人間がいろいろな事を感じ、考えられるようになる過程では、今自分が顕微鏡で観察しているようなことが上位中枢で起こっているのだろうなと考えると自分の可能性が信じられるようにもなるし、その割には現在の自分は情けないなと落ち込んだりもします。いずれにしろ、筋細胞と運動神経細胞を材料にして、細胞の可塑性、ちょっと話を大きくすると人間の可能性と限界を研究し、授業(運動健康科学、環境適応生理学、応用生理学特論 )で多くの学生さんたちに伝えたい思っています。

研究紹介PDFはこちら

研究室紹介Youtube動画はこちら(06分45秒から始まります)