「月刊農学部長」第3号(2018年8月)

月刊農学部長 第3号(2018年8月)

 

8月17日 還暦

今年の干支(えと)は戊戌(ぼじゅつ、つちのえいぬ)、十干(甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)と十二支(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)のランダムな組合せは10×12=120通りありますが、実際には偶数番同士か奇数番同士の60通り(10と12の最小公倍数)しかできないため、干支は60年周期でもとに戻り、60年前の戊戌に生まれた私にとって還暦の年となりました。中国から伝わった還暦が長寿の祝いとして日本に定着したのは室町時代からのようですが、平均寿命が延び、老齢年金の支給開始が65歳となり、人生100年時代構想が盛んに議論されている日本では、もはや還暦は人生の節目ではなく、後半の単なる通過点になってしまった気がします。私の恩師(故吉武成美先生)は、ちょうど私の大学院修了(博士号取得)と同時期に、60歳で定年退官されましたが、その7年前に私の研究室配属が決まったときには、すでに研究生活から足を洗い、実質的な研究室の運営は助教授と助手に任せ、教授として専ら講義(座学)と専門書の執筆に専念するという、今から考えると優雅な学者生活を送って引退を迎えられたように思います。あれから約30年経って60歳を迎えた私は、自ら研究室の運営と学生の指導を行い、講義は座学だけでなく実験も担当し、外部資金獲得を目指して研究を続け、学部長として学内外の会議に出席し、定年まであと5年あります。世の中とともに大学もずいぶん変わったものだと感慨に耽りつつ、学生たちと一緒に好きな研究を続けられることに幸せを感じながら、家族と還暦の誕生日を祝いました。

 

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8月4日 オープンキャンパス

8月3日 オープンセミナー

山口大学吉田キャンパスで開催された農学部オープンキャンパス(http://www.agr.yamaguchi-u.ac.jp/news/2018/08/2018-1.html)には、35℃越えの猛暑にもかかわらず、説明会ならびに模擬授業、模擬実験、農場・植物工場見学などの企画に多くの高校生と保護者の方々がお集まりいただきました。参加者からは農学部の教育研究についてさまざまな質問が寄せられ、対応した農学部スタッフと学生にとってやりがいのある熱い1日となりました。また、その前日には、農学部オープンセミナー「土の中の水を知るー作物生育を左右する土の乾き具合」が開催され、参加した高校生たちが坂口助教の指導を受けながら熱心に実験に取り組んでいました(http://www.agr.yamaguchi-u.ac.jp/news/2018/08/post-109.html)。これらの実体験を通じて、山口大学農学部に興味を持ち、進学を希望される高校生が一人でも多く増えることを期待しています。なお、前号で紹介した遺伝子組み換えカイコの繭は、オープンキャンパスおよびオープンセミナーに参加された多くの方々に見てもらうことができました。