「月刊農学部長」第11号(2019年4~7月)

月刊農学部長 第11号(2019年4~7月)

 

多忙のため休刊しておりましたところ、次号はいつ発刊されるのかという問い合わせがありました。知らないうちに読者が増えていたようで、ちょっとテンションが上がりました。それでは、お待ちかね?の第11号(4月から7月までの4ヶ月合併号)をお届けいたします。

 

7月31日 草刈り

 オープンキャンパスが近づいたので、研究室の学生たちとともに恒例の桑園の草刈りを行いました。今年の梅雨明けはちょうど1週間前(24日)と例年よりだいぶ遅かったのですが、それ以降は連日猛暑で、この日も35℃近い炎天下、熱中症に気をつけながら伸び放題になっていた雑草と格闘しました。文字通りの熱闘後、クーラーの効いた研究室に戻り、みんなで冷えたスイカにかぶりついて、生き返りました。なお、還暦祝いで作業用のつなぎの色を青(月刊学部長第2号参照)から赤(写真)に変えました。ちなみに帽子は(第7号のネクタイも)カセサート大学農学部長からのプレゼント、しっかりジョイントしています。

 

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6月27日 ジョイント・ディグリー・プログラム設置認可

 山口大学とタイのカセサート大学の大学院修士課程に国際連携農学生命科学専攻を共同設置することが、大学設置・学校法人審議会での審査を経て文部科学省から認可されました。これにより、両大学から修士の学位を同時に取得できるジョイント・ディグリー・プログラムが、いよいよ来春からスタートすることになりました。このプログラムを立案し、カセサート大学との交渉にあたってこられた前学部長の山田先生をはじめ、山口大学とカセサート大学の多くの関係者の協力と支援に心から感謝しつつ、来春からプログラムが順調にスタートできるように準備を進め、新しい学部長に引き継いでいこうと気を引き締めました。

 

6月23日 スズメバチだっ!

 日曜日に久しぶりに庭木の剪定をしようとしたところ、枝にスズメバチの巣ができているのに気がつきました。まだ、巣はそれほど大きくはなっていなかったので、家に常備してある商売道具の捕虫網と殺虫剤を駆使して、なんとか成虫を追い払い、巣を解体しました。中には卵、幼虫、蛹とさまざまな発育段階のハチの子たちが育っており(写真左)、取り出して冷凍保存しておいたところ(写真右)、後日、昆虫食に造詣の深い農学部の井内先生が引き取ってくれました。今年の昆虫食試食会で新メニューを披露してくれるでしょうか?楽しみです。

 

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6月20日 附属農場内覧会

 大学の支援で附属農場の牛舎や実習棟などを施設改修できたので、学長・理事らを招いて、改修された施設の内覧会を行いました(http://www.agr.yamaguchi-u.ac.jp/news/2019/06/post-125.html)。お昼休みということで、農場産小麦で作ったパンとラーメンも試食いただき、皆さんに喜んでいただけたようで、農場らしいお礼ができたのではないかと思います。梅雨時で雨天を心配していたのですが、農場長の竹松先生(自称晴れ女)の威力なのか、暑すぎるほどの晴天になり、無事内覧会を終えることができました。それにしても、新しい牛舎で牛の出産ショーまで見ることができるとは思いませんでした。

 

6月13日 ホタルの恋川

 梅雨入り直前の天気の良い夜に、研究室の学生とホタル鑑賞に出かけました。大学から車で1時間近くかけて日没直前に秋芳町青景地区を流れる恋川に到着しました。この場所は、10年以上前に農学部の高橋先生に「わくわく村ほたる見の会」に誘っていただいた時に初めて知ったのですが、それまで見たこともないようなたくさんのゲンジボタルが演じる光の饗宴に圧倒され以来、ほぼ毎年のように家族あるいは学生たちとホタルを見に訪れています。今回も、日が暮れてあたりが暗くなるとともに、川沿いの草むらや木々の間でホタルが次々と光り始め、やがて舞い上がって大集団を形成し、明滅リズムの同調が起こり、感動的な光の饗宴が目の前で繰り広げられました(写真にうまく撮れないのが残念)。約1時間ホタルに囲まれて忙しい日々を忘れて過ごし、大学に戻った時には夜9時を過ぎていました。ホタルには癒しの昆虫力があるようです。

 

6月6~7日 全国農学系部長会議

 春の全国農学系学部長会議が東京の学士会館で開催されました。令和になって最初のこの会議では、参加費の事前オンライン決済と全ての会議資料のPDF化が初めて導入され、これまでの受付デスク前で順番を待つ行列がなくなり、会議終了後宅急便で分厚い資料を送る必要もなくなりました。私たちが山口で開催する次回(秋)の会議でも、このシステムを踏襲していこうと事務長らと話し合いました。情報交換会(懇親会)では、酔いが回ってから次回開催の挨拶の順番がきたので、会議の日程などを伝えるのを忘れ、懇親会でのおもてなしの話題で盛り上げてしまいました。翌日の会議の最後に、次回の会議を共同開催する共同獣医学部長の佐藤先生から、私が伝え忘れたことも含めてしっかり挨拶して下さいました。ナイス・フォロー(和製英語だそうで、英語ではgood supportなどと言わないと通じないようです)。

 

5月1日 令和元年

 平成が終わり、令和元年がスタートしました。改元に伴い今年のゴールデンウィークは10連休になったので、父の33回忌と兄の13 回忌の墓参りのために東京に出かけてきました。父は大正〜昭和、兄は昭和〜平成と改元を1回経験していますが、私は昭和〜平成〜令和と改元を二度体験することになりました。私が小学生の頃は、明治生まれのご老人は身の回りにそれほど多くはなかったと思いますが、長寿国日本の令和生まれの小学生にとっては、私を含め昭和生まれの高齢者はどこにでもいる存在になることでしょう。そういう違いはあるものの、令和と昭和の日本は少し似たところがあるような気もします。東京オリンピック(昭和39年と令和2年)、大阪万博(昭和45年と令和7年)そして新幹線開業(昭和39年東海道と令和9年中央)と昭和生まれにとってデジャブ(déjà-vu)なイベントのオンパレードです。故人を偲びつつ、令和元年初日の新幹線のぞみに乗って山口に戻りました。

 

4月15日 中高温微生物研究センター開所式

 農学部では、中高温微生物研究を特色・強みの一つとしてミッションに掲げ、2009年に農学部附属の研究センターを発足させて推進してきましたが、2014年からは、共同獣医学部、工学部、理学部、医学部の研究者も加わって、全学的な研究拠点の一つとなり、国内外との共同研究活動を展開してきました。研究センターといっても、これまでは、それぞれの研究者の連携によるバーチャルな組織でしたが、昨年からボイラー棟の改修工事が始まり、ついに念願の中高温微生物研究センター棟が完成しました。開所式には、学内外から多くの関係者が出席され、これからの中高温微生物研究に対する関心の高さが感じられました。(http://www.yamaguchi-u.ac.jp/weeklynews/_7735/_7789.html)。農学部を代表して私もテープカットに加わりましたが、初めてのことなので、切った後でリボンをうまくつかめずに落としてしまうという失態を演じてしまいました(関係者の皆様、ごめんなさい)。それはさておき、中高温微生物研究センターが全国共同利用施設を目指して発展していく可能性を大いに期待させてくれた開所式でした。

 

4月4~5日 農学部新入生オリエンテーション

 本年度は農学部長の任期(通算4年)の最終年度で、新入生を農学部長として迎えるのも最後となりました。昨年度までと同様、充実した大学生活を過ごしてもらいたいという思いで挨拶いたしました(http://www.agr.yamaguchi-u.ac.jp/news/2019/04/post-121.html)。また、今年は新入生のうち13名の修学指導を担当するローテーションが巡ってきました。この中から私の研究室で卒業研究を行うことになる学生が現れるかも知れないという楽しみと、5年後に定年を迎えるので大学院まではお付き合いできないなという哀愁の入り混じった複雑な心境の新学期となりました。