「月刊農学部長」第24号(2020年7月)

月刊農学部長 第24号(2020年7月)

 

6月29日 キャンパスの花&学生実験

4月初めの「月刊農学部長」で、キャンパス内の桜が満開であることを紹介しました。その後、正門周辺の里桜、つつじなど続々と開花しましたが、多くはピンク系の華やかな色調でした。現在は、藤、桐、花菖蒲、アジサイなどブルー系の花がたくさん咲いています。

花菖蒲は、ちょっと目立たない場所ですが、正門を入って右手にある「長州五傑記念碑」のある小さな公園の池にたくさん咲いています(写真1上)。私のおすすめは、さらに地味ですが、農学部付属農場の桐の花です(写真1中央)。桐は高級タンスの材料として有名ですが、セサミン、タンニンなどの成分が含まれていて抗菌性に優れていること、多孔質(ミクロの小部屋が多数存在)で、保温効果が大きく、吸湿性が高いなど多くの要因があるそうです。まだまだタンスになるほどの巨木ではありませんが、牧場周辺に3本の桐の木がひっそりと立っていて、6月初旬まで淡い紫の花が咲いていました。色と形は藤の花と似ていますが、花が垂れ下がって咲く藤(写真1下)と異なり、桐は花を上向きに伸ばして咲かせます。ちょっとWebで調べてみると、桐は鳳凰の止まる木として古代中国で神聖視されていたことに倣って、桐の花紋は日本でも菊紋章に次ぐ格式のある紋とされ、足利尊氏や豊臣秀吉の頃から「政権担当者の紋章」という認識が定着したと記載されていました。確かに、尾の長い鳥が止まるには、葉っぱが少ない桐が最適かもしれません。現代でも、総理大臣が記者会見するときの机の前面に桐花紋が入っているのをテレビで見かけます。

学生のみなさん、桜に始まりアジサイまできたキャンパス内の花の変化を、来年はぜひ自分の目で確かめてください。意外とキャンパス内のマイナーな草花がきれいですよ。

 

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写真1 上:山大の花菖蒲、中央:山大農場の桐、下:山口市仁保地区の藤(車と比べると大さがわかる)

 

前回、一部の学生実習がスタートしたことを写真とともにお伝えしましたが、今月はさらに学生実験が本格的に対面化されました。一人一人が単独で行うタイプの実験内容が多い状況ですが(写真2)、だいぶ普通の授業風景が戻ってきました。この日、3年生を対象にした応用実験を担当していた小崎先生と木股先生は「感染対策に十分留意しながら、久しぶりに大学にて皆と顔を合わせての学生実験を行いました。体調を崩している人もなく安心しました。」とコメントされていました。実験開始前に体温測定を行ったり、三密防止に配慮したりとまだまだコロナ対策は続きますが、例年並みの授業内容が確保できるように工夫を凝らして実験が展開されています。

 

2020-7-5.jpg 写真2