「月刊農学部長」第25号(2020年8月)

月刊農学部長 第25号(2020年8月)

 

7月 キャンパスの野鳥&前期試験

 キャンパス内で常に見ることができる野鳥もたくさんいます。カラス、鳩、雀、ツバメなどはもちろんですが、農学部周辺の木々には、ムクドリとヒヨドリがしょっちゅう群れをなして留まっています。そんな中、私のおすすめはモズです。この写真は農学部北側の木立で撮りました。丸っこいかわいい頭の小鳥ですが、実は最も身近な猛禽類です。確かに口ばしと目つきには、鷹的な鋭さを感じます。また、見ることはできなくても耳を澄ませは確実に近くにいることがわかるのが、ウグイス、ホトトギス、キツツキなどです。この季節、毎朝のようにホトトギスの鳴き声が理学部の方向から聞こえ、歩いて探しに行きましたが、全く発見できませんでした。

 一方、ちょっと散歩して農場周辺に行くと、シラサギ、アオサギはかなりの確率で見ることができます。とても用心深いので、10mぐらいまで近寄ると、たいてい飛び立ちます。この飛び立つ瞬間が、生体力学的には興味深いと感じます。重たい飛行機が飛び立つのは、時速300km近い水平スピードで大きな揚力を得るからと理解できますし、数グラムしかない蝶が風の力を利用して舞い上がるのも納得がいきます。しかし、体重数kgはありそうな大きな鳥がほぼ無風状態の中で、ほぼ垂直に飛び立つのはとてもハイパワーな出力が必要だと思われます。せわしく羽を動かして浮力を得ているのは確かですが、最初の一瞬は相当な脚力が必要だろうと思われます。脚の先端は細くて棒のようですが、体幹に近いところは、体重の割には結構大きな筋肉があるのでしょう。20年ほど前に獣医の先生に頼まれて、鳩の大胸筋を調べたことがありますが、ハイパワーの出力を有する特定の筋細胞がとても肥大しているのに驚きました。

 今から1~2億年ほど前の化石から、キリンほどの体高があり、体重が200kg以上もある翼竜がいたことがわかっているようですが、どうやって飛び立ったのでしょうか。化石から復元された大型翼竜は、首が長くて体幹の後方に羽が位置する形態のようですから、このシラサギの体型と飛び方が参考になるような気がしています。

 

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 7月末になり、対面の試験もはじまりました。例年以上に、しゃべらない、間隔を空けて座る、終わったらサッサと帰るなどの注意事項を遵守しながら、試験が行われています。この日、3年生に対する「土壌微生物学」の試験を実施した横山先生は、「テストがいつものように対面でできてホッとしています。後期は対面講義ができるといいのですが、、、」と感想を述べられました。この他、オンラインでの試験も行われています。いつも以上に、静かなテスト週間です。

 

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