本センターの組織と活動

 微生物発酵、バイオマス利用、環境浄化、感染症診断・予防などの分野における「中高温機能性微生物」を利用する世界水準の教育研究拠点を構築するため、発酵・病原・環境の3つの微生物学に対する基本的な知識と技術を共有すると同時に、総合的な視野を持った研究分野を構築し、教育研究活動をすすめる。そのために、客員研究者を迎えるとともに、海外や企業の研究機関とのネットワークを強化し、国際的共同研究や産学共同研究をも推進する。そのため、以下のような研究部門にそれぞれ人員(客員研究者も含め)を配置し、活発な教育研究活動を推進する。

研究組織

センター長:松下一信 農学部・教授(特命)

副センター長:前田 健 共同獣医学部・教授

発酵微生物部門

星田尚司(部門長),薬師寿治(副部門長),松下一信,山田 守,赤田倫治,高坂智之片岡尚也,荻野英賢

環境微生物部門

今井 剛(部門長),三角修己(副部門長),藤島政博,横山和平,藤井克彦,柳 由貴子

病原微生物部門

前田 健(部門長),伊藤真一(副部門長),度会雅久,阿座上弘行,佐藤 宏,西垣一男,清水 隆,長谷川明洋,田邊 剛

 

発酵微生物部門

部門長:星田尚司・副部門長:藥師寿治

(1) 耐熱性発酵微生物の開発と東南アジアや温暖化に適応した微生物産業の振興(メンバー: 松下・山田・薬師・片岡・荻野)

 ① 耐熱性酢酸菌を利用する高温酸化発酵系の開発

 ② 耐熱性発酵微生物の耐熱性分子機構の解析と「常温性・耐熱性」比較ゲノム解析

 ③ 発酵微生物のエネルギー代謝工学的機能開発と利用

 ④ 耐熱性発酵微生物を利用した東南アジアにおける実用的発酵システムの開発

(2) 中高温性発酵微生物を利用する「バイオエタノール」

 生産系の開発研究(メンバー:山田・赤田・星田・藤井・高坂)

 ① バクテリアを利用する高温アルコール発酵系の開発

 ② セルロース系バイオマス分解能を有する微生物の探索とセルロースからのバイオエタノール生産系の開発

 ③ 高温増殖能を有する耐熱性酵母を用いたバイオエタノール生産系の開発

 ④ 有用物質や組換えタンパク質の高温生産系の開発


環境微生物部門

部門長:今井 剛・副部門長:三角修己           

(3) 中高温機能微生物を利用する環境浄化及びバイオマス利用システムの開発研究(メンバー:今井・藤井・三角・柳)

 ① 微細藻類を用いた炭酸ガスからの有用物質生産プロセスの開発

 ② 中高温微生物を用いた未利用バイオマス(廃水、廃棄物等)からのエネルギー回収(水素、メタンなど)ならびに資源回収(リン、窒素、有機酸、バイオプラスチックなど)

 ③ 中高温微生物を用いた水質浄化、底質浄化、土壌浄化への応用

(4) 細胞内・細胞間共生微生物を利用する自然生態系の保全に関する研究(メンバー:藤島・横山・三角)

 ① 細胞内共生および植物-微生物共生の成立機構の解明

 ② 植物-微生物相互作用を利用した植物生産システム(自然生態系、農地、荒廃土壌、緑化施工地など)の安定化

 ③ 細胞内共生生物を持つ宿主の特殊能力を活用した水圏生態系の復元    

 病原微生物部門

部門長:前田 健・副部門長:伊藤真一

(5) 動植物細胞寄生性病原微生物による感染症の早期診断システムおよび予防に関する研究(メンバー:伊藤・度会・長谷川・田邊・阿座上・清水)

 ① 中高温地域で問題となっている植物病の原因微生物の同定と、それらを判別するための遺伝子診断技術の開発

 ② 病原微生物の宿主への付着と定着(バイオフィルム形成)の分子機構解析とその制御技術の開発

 ③ 細胞内寄生性病原細菌の感染機構の解明と感染予防法の構築

 ④ 細菌感染に対する免疫応答メカニズムの解析

 ⑤ 感染防御機構の異常と免疫関連疾患の発症

(6) 人獣共通感染症の感染経路の解析およびその予防に関する研究(メンバー:前田・度会・佐藤・西垣)

 ① ヒト・動物間を越え、国境を越えた感染症の拡がりに対処する国際的でかつあらゆる動物を網羅した動物由来感染症ルートおよび発症機構の解明

 ② ヒトに対し病原性を発揮する数々のウイルスの自然宿主となっている果実食オオコウモリの分布域の東南アジアを中心とした国際的(国別)調査

 ③ 人獣共通感染症の原因菌であるブルセラ、リステリア、サルモネラ等の感染機構の解明

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